2024/01/06 12:15
岩手県八幡平 岩手山が見える森の中にある築50年の山荘に暮らしています。
2020年 雪がちらちらと舞いはじめた11月の終わり
愛犬とふたりでここに越してきました。
大慌てで荷物を運び終えた引っ越し翌日に雪が積もり
真っ白な景色とキンと冷えた空気
「はじまり」に胸が躍ったのを冬がくるたびに思い出します。
別荘として避暑を過ごすために作られた山荘は、断熱のない板一枚の簡素な建物でした。
その上一面が大きな窓で隙間から風と雪が入り込んでどんなに暖房を焚いても暖まらない
家の中でダウンを着込んでガタガタ震える1年目の冬でした。
ここで暮らして今は4度目の冬です。
寒さは厳しいけれど、寒ければ寒いほど美しくて
(よく冷えた朝森がピンク色に染まる数分とか、月灯りの散歩とか)
冬でしか見られない圧巻の自然を日常として感じていられることが
ここへ来てよかったと思えるひとつです。
森暮らしは大変8割(9割に近いときも)それをも吹き飛ばす幸せな瞬間2割
森の住人としては未熟者でときどき強烈な洗礼をいただくこともあるけれど
「おもしろがる」と決めてみたら肩のちからが抜けて楽にいられるようになりました。
ここでは、そんな私の森での日々を書いていきたいと思います。
森でひとりで生きるって、なかなか興味深いよ!そんな声に背中を押してもらい
言葉に残してみようかな、というゆるい感じです。
ゆるゆるお付き合いいただけましたら、嬉しいです。
香りの薬局
佐々木 香織