香りの薬局では天然精油を香料とした
香りの蝋燭をお届けしています。
基材には大豆油からなる蝋と木綿芯を使い
燃焼時のススや煙が出にくいのが特徴です。
炎の熱で蝋が溶けたとき、精油の芳香成分が揮発します。
その広がりはゆっくりと、熱とともに上昇し
風の流れによって空間へ広がります。
そのため灯してから香りが届くまで少し時間がかかります。
火を灯してから1時間以上灯すことで
表面の蝋がしっかり溶け最後まで使うことができます。
短時間で消してしまいますと中心の芯周りだけが溶け
それを繰り返すことで深い穴状で溶け進んでしまいます。
溶けた蝋がしっかりと全体に広がるまで灯しておくことが
長くきれいに楽しむコツとなります。
炎の揺らぎは「1/fゆらぎ」のリズムを刻み、
人間の心拍リズムにも1/fゆらぎがあります。
ただぼんやりと火を見つめているだけで不思議と
安らいだ気持ちになるのには
同じリズムを感じているからかもしれません。
また、香りを受け止める感覚「嗅覚」は
本能や情動を司る部分と結びついているので
心地よい香りは気分や感情を穏やかにしたり、
前向きにする助けとなります。
精油にはその植物の情報が含まれていて
植物とのコミュニケーションを図ることができるのが香りです。
それぞれの植物が持つ背景や特徴から助けとなる情報を受け取り
香りの調合を行います。
このような気分にはこの精油たちの組み合わせを
この方向へ導く願いにはこの香りを
その時役立った香りの記憶を蝋燭に込めています。